キャリアアップに最適?ケアマネージャーという働き方について解説

職種転職

2021年8月19日 掲載

介護士のキャリアアップの選択肢としてよく取り上げられているケアマネージャーですが、具体的にどのような仕事内容なのでしょうか?

ここでは具体的にケアマネージャーの役割や仕事内容について紹介いたします。

ケアマネージャーの仕事内容

ケアマネージャーの役割は

①要介護者や要支援者の人の相談や心身の状況に対応する

②訪問看護師やデイサービス事業者との連絡調整を行う

の2点となります。

ケアマネージャーが行う業務の中で1番重要になるのが、「ケアプランの作成」です。

ケアプランとは

ケアプランとは、介護保険サービスを利用するために必要な介護の計画書のことで、介護サービスを受ける人の身体の状態や生活環境など、必要な情報を収集・整理する必要があります。

また、ケアプランの作成にあたり提供する介護サービスの内容を利用者の家族やデイサービスなどの事業者と調整をするのもケアマネージャーの役割です。

居宅ケアマネージャーの働き方

居宅ケアマネージャーは、居宅介護支援施設が職場となり、各施設から利用者の自宅に訪問する働き方になります。

利用者の受け持ち担当は、1人あたり35人以下と施設ケアマネージャーの1/3程度であるのが特徴です。

居宅ケアマネージャーが担当する利用者は、自宅で過ごしている要介護者であるため、それぞれの家の特徴や設備を踏まえてケアプランを作成する必要があり、同じ目的のケアであっても利用者ごとに方法が異なります。

そのため、デイケアなどのサービス施設担当者の他に、利用者の家族との綿密なコミュニケーション・ヒアリングが必要です。

また、1日に複数の利用者宅に訪問するため、スケジュール管理が重要となるのも居宅マネージャーの特徴です。

施設ケアマネージャーの働き方

施設ケアマネージャーは、特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・老人保健施設・グループホームなどで働くケアマネージャーです。

施設ケアマネージャーは、施設の大きさによって担当者数は異なりますが、1人あたり平均100人ほどを担当します。

また、利用者は施設の中で生活しているため、施設内で行えるサービスから選んでケアプランの作成をします。

担当する利用者の数は多くなりますが、利用者・介護士や看護師等のサービス提供者が同一施設内にいるため、居宅よりもコミュニケーションがとりやすくタイムロス起きないのが特徴です。

ケアマネージャーの給与事情

介護士のキャリアアップとして注目されているケアマネージャーですが、給与の上がり幅はどのようなものになっているのでしょうか?

平均給与

出典:公益財団法人介護労働安定センター「介護労働実態調査」

ケアマネージャーの平均年収は、約430万円と他の介護職と比較して高い傾向にあります。

その内訳として、

・基本月給 360,000円(内手当 150,000円)

・賞与 600,000円

と、月給・賞与ともに介護業界の平均を大きく上回っています。

その理由は、ケアマネージャーは「介護保険法に規定された専門職」であるためです。

では、ケアマネージャーになるためにはどのようにすればよいのでしょうか。

ケアマネージャーになるには

ケアマネージャーになるためには、各都道府県で年1回実施される「介護士支援専門員実務研修受講試験(ケアマネージャー試験)」に合格し、実務研修を終了する必要があります

また、ケアマネージャー試験を受験するには、以下の受験資格を満たす必要があります。

1 . 医師や看護師・介護福祉士・社会福祉士・義肢装具士等の国家資格を保有しており、業務経験が通算5年以上かつ、日数が900日以上あること

2 . 介護施設等で生活相談員・支援相談員・相談支援専門員等のの相談援助事務を行なっていた経験が通算5年以上かつ、日数が900日以上あること

各都道府県によって詳細が異なるため、受験する都道府県の情報を確認しましょう。

大阪府の受験情報はこちら↓

一般財団法人大阪府地域福祉推進財団「大阪府介護支援専門員試験・研修情報」

ケアマネージャーに向いている人

キャリアアップしたい人

ケアマネージャーは、介護業界の職種の中で高給となります。そのため、介護士として経験をつんだ人がネクストステップとしてケアマネージャーを目指すと給与が2倍になることも見込めます。

また、担当業務もより利用者個人に深く関わることができるため、仕事の裁量権も上がります。

体力が不安な人

介護士の仕事に関わりたいけれど体力面で不安を持つ人は多いのではないでしょうか。

ケアマネージャーの仕事は、ケアプランを作成し、利用者の生活をマネジメントするととが主な業務のため、入浴介護等が必要な介護士の業務に比べて体力は必要ありません。

そのため、体力に自信がある20〜30代は介護士として、40代以降はケアマネージャーとして介護に関わるスタイルもおすすめです。

夜勤が都合つかない人

介護士は夜勤業務があったり、夜勤の手当がないと収入が上がらないなど夜勤業務と切って離せない職種ですが、ケアマネージャーには夜勤がありません。

ケアマネージャーの主な仕事内容は、利用者の家族や他サービス提供者との連絡業務など、利用者の生活マネジメントであるため、関係者と連携がとりやすい平日が出勤のみが多く、土日・祝日の休みが取りやすい職種です。

そのため、小さな子供がいる人やライフワークバランスを重視したい人におすすめです。

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