【円満退職したい方必見】転職決定から退職までの流れ

転職

2021年7月8日 掲載

仕事をしていると一度は考えたことがある転職。

介護士は転職をする方が多い職業の一つでもあります。

しかし、今勤めている職場を辞めるには勇気が入りますよね。

また転職するまでに何を準備すればいいのか、円満に辞めるためには上司にどんな言葉をかけたらいいのか、不安に思うことも多いです。

では、転職決定から退職までの流れで必要なことや押さえておいた方がいいポイントなどを考えていきましょう。

円満退社するために必要なこととは?

円満に退社するためには、どのようなことに気をつけたらいいでしょうか。

上司に伝える時期や退社理由などポイントを押さえていきましょう。

伝える時期は?

退社する際にまず考えるのは伝える時期です。

どのタイミングで上司に報告すれば良いのでしょうか。

タイミングとして良いのは1ヶ月半〜2ヶ月が目安です。

遅い場合でも1ヶ月前には言いましょう。

法律上では2週間前に退職する意思を伝えれば良いことになっていますが、それでは職場に迷惑がかかってしまいます。

辞めた人の仕事の引き継ぎや、辞めた後の人員の補充が必要になる場合があるからです。

特に、人員を補充する際には求人を募集する必要もあるため、ある程度の期間が必要になります。

時間に余裕を持って、上司や会社に伝えることはとても重要です。


また、退職日が決まるまでは、他の職場の人には伝えるのは待ちましょう。

これは当事者本人からではなく、同僚や他の方から上司の耳に間接的に入るようなことがあると非常に面倒なことになります。

他人から聞く話は信憑性がないことも多く揉める原因になります。

そして社員の採用や退職などの人事は、経営上の重要事項です。

人員の配置や仕事の割り振りなど、業務に関係することも多くあります。

色々なことを考慮した上で、職員に発表する必要があるため、軽い気持ちで同僚に伝えるのは辞めておいた方が良いです。

これは退職の報告をする際にも同様に注意しないと行けません。

同僚がいるような場所でする話ではないことも考えておきましょう。

報告する際には、上司に「お話があるのでお時間を頂きたい」と伝え時間をとってもらい別室で話をしましょう。

退社理由を明確に

退社する時に本音の意見を伝えるのはやめておいたほうが良いです。

例えば、以下のようなことがあります。


・給料が悪い

・休みが少ない

・人間関係が良くない


しかし、嫌なことがあって退職したい、そのため別の職場に転職したいなどという理由は上司にとっては不快な気分になる場合もあります。

それが本心だったとしても、トラブルの引き金になってしまうので十分注意しましょう。

退職理由が改善できることだった場合には、「それが解決すれば辞めないでもらえる」と思われてしまうこともあります。

企業としてはあなたに「改善するから残って欲しい」と、引き止められるケースも多いです。

引き止められる場合も考えて「より専門的な知識を身につけたい」「地元で働けるようにしたい」などのポジティブな理由を用意しておきましょう。

ポジティブな理由の方が辞める際にも印象が良いものです。

それに転職先では、前の職場を辞めた理由を聞かれることも多いです。

次の転職活動においてもポジティブな退職理由は働く上でも印象が良いので有利になります。

まだ転職先が決まっていない時は?

転職先が決まっていない時は、すぐに辞めるか迷うものです。

決まってからと決まらないまま辞めるのを比べると、メリットとデメリットがあります。

メリット、デメリットを考えた上でそれでも嫌なら辞めることを伝えるのが良いです。

メリット

メリットとしては、以下のことがあります。


・時間が増えるのでハローワークに行く回数を増やすことができる

・時間の制約がなく、興味のある会社を幅広く受けることができる

・次の会社に「すぐに入社できる」ことを伝えることができる


転職先が決まっていない時に辞めるメリットとしては時間があります。

一旦、仕事を辞めてしまえばその分、転職活動をする時間が増えます。

ハローワークに行く時間や応募を検討している職場への見学など余裕を持って選ぶ時間があります。


また、就職活動の面接の際にはいつから働けるか聞かれます。

求人を出している会社はすぐに人材が欲しいところも多いので、すぐに働けるということはとても魅力的です。

デメリット

反対にデメリットとしては、以下のようなことがあります。


・収入がなくなるので不安

・焦って就職先を決めてしまう

・今いる会社との比較ができない

・職歴にブランクができてしまう恐れがある

・社会保険からコク人健康保険の切り替えが必要


次の仕事が決まっていないのに辞めるということは収入がなくなるということです。

収入がないということは、ある程度の貯金がないと不安がどんどん大きくなります。

仕事をしていない期間が長くなると、焦りも出てきます。

すると、早く就職することが目的になってしまい焦って決断してしまう可能性もあります。


就職活動をするときには条件を探すと思いますが、今勤めている会社がある際は、比べる対象があります。

良い面や悪い面などがわかりやすいでしょう。

辞めてしまった後では、比較対象がなくなるので条件を見つけにくいでしょう。


ある程度の期間、仕事についていないとブランクができてしまいます。

何もしていない期間があると履歴書にも空白の期間ができます。

雇う側の会社も働いていない期間が「何があったのだろう」と気になるものです。


また仕事をしていない期間は、社会保険から国民健康保険に切り替えないといけません。

職場が手続きをして保険料を支払ってくれていた社会保険から、自身で支払いをする国民健康保険にするのは面倒です。

国民健康保険の切り替えは、退職日の翌日から14日以内に市区町村役場に行って手続きをする必要があります。

他には、家族の扶養に入るという手もあります。

デメリットを考えた上で

デメリットを考えた上で、それでも人間関係がきついなど精神的に耐えられない状態の場合は辞めてしまう方が良いでしょう。

実は転職者の約25%は転職先が決まらないまま辞めています。

介護士の仕事は、他の業種に比べ求人が多く出ているので転職はしやすい状態であるからです。

介護士の仕事は有効求人倍率が3倍以上、つまり有効求人が一人当たりに3つ以上ある職業なのです。

全産業平均と比べても高い水準です。

介護士の有効求人倍率については以下の記事をご参照ください。

精神的にきつい時は、働きながら転職活動をするのも難しいでしょう。

一旦、精神的に落ち着いた状態で新しい職場を探す方が良いです。

辞める理由については、人間関係がきついと伝えるとトラブルになることもあります。

嘘でもポジティブな理由を伝えるようにしましょう。

退職日が決まってからの行動は?

退職日が決まってから必要なことは何があるでしょうか。

最終日に働くことを考えて、返却物を準備する必要があります。

また、関係者への挨拶が必要なので必要に応じてプチギフトを用意します。

返却物の準備

職場を退職する時には、返却しなければならないものがあるので準備しておきましょう。

例えば、以下のようなものがあります。


・制服や靴など会社支給物

・健康保険証

・名札や社員証

・定期券


あなた自身が身につけていたものや使っていたものでも、経費で購入したものは備品になるので基本的に返却義務があります。

制服や靴なども返却の必要があるため確認しておきましょう。

今まで使っていた健康保健証は、退職後は使えなくなります。

新しい職場で交付されるか国民健康保険に加入するか家族の扶養に入って新しい健康保険証をもらうかといういずれかになります。

名札や社員証は、退職後は身分を示すことはできなくなるため返却しておきましょう。 定期券は会社の福利厚生として与えられていたものは、しっかりと返却してください。

関係者への挨拶

今までお世話になった上司や同僚にはしっかり挨拶をしておきましょう。

これは人間としてもモラルが問われます。

今まで一緒に働いていた方達とは今後、どのような形で関わりを持つかわかりません。

去るときは良い印象を持ってお別れできるよう努めましょう。

退職の際には、お世話になった方にプチギフトを送る方も多いです。

職場の風習や雰囲気にもよりますが、飲食が可能なところでは何人かで分けることができる個包装のお茶菓子が人気です。

食べ物を送ることが難しい場合ではハンカチやボールペンなどを送る方もいます。

ものを送るかどうかは人それぞれですが、感謝を伝える気持ちを忘れないようにしましょう。

引き継ぎ作業は念入りに

辞めるときに必要なのは引き継ぎの作業です。

自身が辞めた後に引き継ぎがしっかりできていないと、辞めた後に仕事内容がわからず作業できる人がいなくなってしまうということもあります。

自身が退職したことで迷惑をかけないようにするためにも、後任者の方と密なコミュニケーションを取る必要があります。

また、自分より在職歴が短い方であれば、しっかり理解してもらえるよう会社のルールを伝えておいたほうが良いです。

自分にしか持っていない知識や作業については会社に還元できるようにしましょう。

退社するのに必要な書類は?

退社するときに必要となる書類などを確認していきましょう。

退職届は重要なものなので丁寧に準備することが大切です。

次の職場で必要となる書類などは忘れないようにしましょう。

退職届はしっかりと準備しておこう

退社する際はしっかりマナーを守っておきたいものです。

便箋は白紙のものを使うのが一般的です。

綺麗な字で丁寧に書くのはもちろんです。

決まった書式はありませんが、会社によっては必要書類がある場合があるので確認すると良いでしょう。

インターネット上では、退職届のテンプレートもあるので利用するのも手です。

参考:ビズオーシャン

https://www.bizocean.jp/doc/howto/938/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=dasc&yclid=YSS.1000074088.EAIaIQobChMIz5GDube-8QIVwcKWCh0uMQGNEAAYASAAEgIEevD_BwE


では、退職届を書く際に、注意するポイントを確認していきましょう。


1, 誤字、脱字はないか

2, 退職日は間違っていないか

3, 印鑑は押されているか


退職が決まっている場合は必ず「退職届」を出すようにしましょう。

時折、「退職願」と間違って書く方もいますが、「退職願」の場合は会社側が承認すれば退職とするものです。

退職願であれば、引き留めることができてしまいます。

円滑に辞めるなら働く側が一方的に労働契約を解約することができる「退職届」を提出しましょう。

次の職場で必要なもの

退職に対する手続きが終わったら、次に勤める先に準備するものを用意しておきましょう。

例えば、以下のようなものが必須になってきます。


・介護士免許などの資格証

・年金手帳

・雇用保険被保険者証

・源泉徴収票

・離職票


会社に介護士免許などの資格証を預けている場合は、忘れないようにもらっておきましょう。

次の職場に行ったときも必要になります。

年金手帳も会社に預けることも多いので、受け取るようにしましょう。

雇用保険被保険者証は雇用保険の加入者であることを証明する書類、源泉徴収票は年末調整に必要となる書類です。

次の職場が決まった時に提出したり、決まってない場合には確定申告やハローワークで必要となったりします。

また、転職が決まっていない時は、就職活動中にもらう失業保険の申請に離職票が必要になります。

これがないと失業保険を申請することができません。

源泉徴収票や離職票は、手続きの都合上、退職当日にもらうことは難しいです。

後日、会社から郵送で受け取ることが多いです。

この時、引っ越しなどがあって住所がわからなくなることもあるので、必ず新しい住所を伝えておくようにしましょう。

引き留めがきつくて辞められない時は?

辞めると上司に報告した際、引き留められるということはよくあります。

欠員が出るのは避けたいですし、ある程度仕事を覚えてくれている職員がいなくなり新人の職員を迎えると経験・未経験に関わらずまた一から教育する必要もあるからです。

また、一緒に働いてきたあなたとまだ一緒に働きたいという気持ちももちろんあるでしょう。

では、引き止められた時はどうすれば良いでしょうか。

あなたが辞めたとしても法的責任を問われることはない

仕事を選ぶ権利は誰にでもあります。

退職をする権利と言って、これは法律によって決められています。

辞めるからと言って法的責任を問われることはありません。

また、無理に引き留めを行うことは会社側が法律違反になる可能性もあります。

対応策をみていきましょう。

労働基準監督署や弁護士に相談する

あまりにもひどい引き留めにあってしまった時は、弁護士や労働基準監督署に相談することもできます。

労働基準監督署は、管轄内の事業所が法律をしっかり守って運用しているかを監督する機関のことを言います。

しかし、外部の人間を巻き込んでしまうと物事が大きくなり揉め事になることが多いです。

弁護士や労働基準監督署への相談は最終手段と思った方が良いでしょう。

文書で本社に投函する

上司の引き留めがひどい時は、本社に文書で投函し報告するという手もあります。

ひどい引き留めは法律違反になるので、ことが大きくなると本社も困ります。

本社から直接、上司に指導してくれ引き留めをやめさせてくれる場合もあります。

上司のさらに上司に相談する

一番身近で対処しやすい方法として、上司のさらに上司に相談するという方法があります。

指導義務があるので、理解のある上司であれば引き留めをやめさせてくれるでしょう。

しかし、同調して引き留めが強くなることも考えられるので相談する上司はしっかり選ぶようにしましょう。

その会社に残っても良いことはない

もし、年収が上がるなどという交渉がされたとしても、精神的にきついのであれば状態は変わらないでしょう。

いくら給料が良くなったとしても、環境が変わるわけではありません。

あなたがその会社に居づらいということは改善しないことが多いです。

一度は決意して、退職の旨を伝えたということは、それくらいの覚悟があったはずです。

良い条件を出されたからと言って、どうして自分が辞めたかったのかの理由を再度思い出す必要があります。

目先のことだけをみて、自分がどうなりたいかを見失わないようにしましょう。

まとめ

円満退職に関する記事についていかがでしょうか。

まとめると、、


・円満退社をするためには、1ヶ月半〜2ヶ月前には上司に伝えるようにし、その際には退社理由を明確にしておく必要がある。

・退社するまでに、次の就職先のことや就職するまでのお金のことなどの準備、退職時に必要な書類の確認をしっかりとしておくことが大事である。

・引き留めがきつかったり、次の就職先が決まらなかったりと辞めるまでに大変なこともあるが、自分がどうなりたいかを見失わないようにする。


辞めるときはスパッと終わって、次の会社で気持ちよく働けるように準備して望むようにしてください。

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