【未経験者必見】訪問介護とは何か?仕事内容や資格の有無まで徹底解説します!

未経験者訪問介護

2021年7月6日 掲載

転職を考えたときに多くの求人が出ている介護士のお仕事。

介護士の仕事現場は病院や施設など色々なところがあります。

その中の一つに利用者の自宅で介護をする訪問介護があります。

訪問介護とはよく聞く言葉ですが、実際にはどんな仕事内容なのでしょうか。

訪問介護員は、具体的にどんな職なのか検証してご紹介します。

訪問介護の仕事内容とは

まずは訪問介護の仕事内容について見ていきましょう。

訪問介護の特徴や仕事内容、働くことのメリットややりがいなどを知るとイメージしやすいでしょう。

特徴と仕事内容

特徴としては、利用者の住居を訪問して、日常生活の援助などを行う介護サービスだということです。

自宅での生活の手助けという意味合いで、別名ホームヘルパーとも呼ばれます。

具体的に行うサービスとしては以下の3つがあります。


・身体介護

・生活援助

・通院等乗降援助


これらの仕事内容について、どのようなことを具体的にやっているのか詳しく見ていきましょう。

身体介護

身体介護は、身体介護サービスとなり、介助内容は直接体を触れて介護を行うことです。

また、サービス準備も身体介護に含まれます。

サービス準備とは、サービスを提供する前の事前準備と言われる行為です。

体温や血圧測定などの健康チェックやそれに関する記録などが当たります。

具体的なサービスは以下のような事柄があります。


・排泄介助(トイレやポータブルトイレの利用)

・オムツ交換

・食事介助

・入浴介助

・顔を洗う、歯磨きなどの整容動作

・着替え

・身体の向きを変える(体位変換)

・車椅子への乗り換え

・服薬

生活援助

生活援助は、基本的に家事援助サービスのことです。

こちらも健康チェックや記録などのサービス準備も生活援助に含まれます。

具体的なサービスは以下のような事柄があります。


・掃除

・ゴミ出し

・洗濯

・ベッドメイク

・衣類の整理

・調理

・配膳、下膳

・買い物

・薬の受け取り

通院等乗降介助

通院等乗降介助とは、外出が一人では難しい利用者に対し、病院などへ行く車への乗り降りの介助をすることです。

自宅では一人で過ごせる方でも、車の乗り降りなどが一人では難しい方も多いです。

外出は、介護が必要な高齢者にとってもサポートが必要なことです。

通院等乗降介助では、事業所の介護士が自らの運転する車両へ乗せて目的地に向かいます。

車に乗るまでには玄関を出て車が留めてある場所まで行かないといけません。

他には自宅での解除だと玄関での補助があります。

玄関には段差が多いものです。

玄関からの車までの移動や、病院など目的地についてから建物の中までの移動も介助します。

その際、車への乗車や降車の介助を行います。

また通院時は、慣れない場所ですし病院は広いことも多いです。

介助が必要な方へは、介護士が変わって、受診等の手続きや薬等の受け取りを行います。

一連の通院等の介助が通院等乗降介助となっています。

参考:厚生労働省「各介護サービスについて」

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000608309.pdf

働くことのメリットややりがいは

訪問介護の働くことのメリットややりがいとはどんなものがあるでしょうか。

人間関係や労働時間などを中心に見ていきましょう。

人間関係に悩む必要が少ない

訪問介護の現場は、利用者の自宅です。

一人の利用者に対するサービスの提供であるため、基本的に一人で訪問してサービスを提供することが多いです。

病院や施設といったチームで仕事を行う現場ではありません。

つまり、スタッフ同士の人間関係の問題が少ないと言えます。

利用者とのコミュニケーションは必要ですが、利用者はサービスを必要としているので人間関係という問題は比較的、起こりにくいです。

どうしても利用者との関係が悪い場合には、上司に相談して担当を変えてもらうということもできるでしょう。

時間に融通をつくことができるような働き方が可能

訪問介護は、一人の利用者に対するサービス提供の時間で区切られています。

一つの現場での業務時間が短いのです。

そのため、現場ごとで受け持つことができます。

働く人からすれば、時間の融通がつきやすい職種です。

実際、訪問介護の仕事は、正社員が17.5%、非正社員が79%となっています。

訪問介護の正社員と非正社員の割合などは以下をご覧ください。

もちろん、複数の現場を担当することもできるため、短時間からフルタイムまで時間に融通を持って働きたいという方に向いた仕事です。

「訪問入浴」との違いは何?

訪問入浴との違いはどんなものでしょうか。

訪問入浴と訪問介護は似ているようですが違うサービスです。

訪問入浴とは、訪問入浴車によって入浴を支援するサービスです。

入浴に特化した専門のサービスと言えます。

訪問入浴は、看護師1名を含めた3名で訪問することになっています。

メリットとしては、訪問入浴車で浴槽まで持ってきてもらえるので、利用者や家族も安心して入浴することができます。

それに比べ訪問介護では、基本的にスタッフが一人で対応します。

そして自宅の浴槽で入浴するため、全ての準備等を自宅でしないといけません。

入浴の準備や片付けなども必要によっては訪問介護の仕事で行う場合もあります。

訪問入浴のデメリットとしては、訪問介護に比べ訪問入浴は料金が高いことです。

経済的に考えると訪問入浴を頻回に利用するには大変です。

訪問介護で入浴を行うメリットとしては、料金があります。

訪問入浴は高額になるため、経済的に大変になります。


訪問入浴の料金目安

全身浴1,260円
清拭または部分浴1,134円

できないことは何か

訪問介護で利用者の自宅を訪れて介護すると仕事外のことを頼まれることもあるかもしれません。

しかし、訪問介護でできない、してはいけないこともあります。

医療行為

例えば下のようなものがあります。


・異常が見られる爪の爪切り(化膿や炎症)

・糖尿病などの専門的な管理が必要な爪切り

・インスリンなどの注射

・内服薬の管理や仕分け

・褥瘡の処置

・導尿や摘便


これらは、医師や看護師などが行う医療行為にあたり、介護士が行ってはいけないものです。

勝手に判断しては状態が悪化してしまうこともあり、大きな問題になります。

利用者に頼まれた際は、受診して相談するように伝えましょう。

家事代行など介護業務を超える行為

訪問介護の業務に生活援助として家事を行う業務があります。

例を挙げると、以下のようなものが該当します。


・利用者以外が食べるための調理

・利用者以外がきるものの洗濯

・利用者が使用していない部屋の掃除

・庭やベランダの掃除

・ペットの世話

・窓拭きや換気扇の掃除

・引っ越しや大きな荷物の移動

・美容院や墓参りなどの外出


介護のサービスとして、利用者本人ができる家事を代わりにしてしまったり、家族のためになったりするような家事代行はしてはいけません。

また、度を超えるような支援はできないことになっています。

訪問介護とは利用者の生活をスムーズにするためできないことを支援する目的があります。

利用者ができることまで手伝ってしまうことで、利用者が自分で生活しようとする意欲や生活能力を奪ってしまいます。

また、家族でも同様です。

家族が支援しなければいけない部分を、訪問介護がしてしまうことで家族の支援が得られにくくなることもあります。 訪問介護はあくまでも手助けであって、利用者の生活を自立させることが目的なのです。

実際に働く中でどのような人が向いているのか

では、訪問介護という仕事にはどのような人が向いているのでしょうか。

必要な能力や働き方の種類などから見ていきましょう。

必要な能力

まずは必要な能力をみていきましょう。

介護をする上で欠かせないのが「人と関わること」です。

だからこそ、介護業界で働く人は世話好きであったり聞き上手であったり、その人としっかり向き合うことができる人が向いていると言えます。


世話をすることが好きな方

生活に不自由を感じている方を相手にする仕事なので、世話をすることが好きな方に向いている仕事です。

時には、排泄の介助など家族や身内の方がやりたくないことや利用者にとっても頼みにくいこともあります。

そんな時に率先して手を差し伸べたり、優しい言葉を書けたりできると利用者はとても心強く信頼していただけます。

人を相手にする思いやりがある方は、介護職に長く仕事を続けられるでしょう。


聞き上手でのんびりとしている方

基本的には高齢者の方々を相手にしている仕事です。

高齢者は、耳が聞こえづらい方や体も不自由になっている方も多くいらっしゃいます。

だからこそ介護をする方も焦ってせかせかしているような方よりのんびりと構えているような方の方が良いでしょう。

また、話すのもゆっくりしている傾向があるので聞き上手な方が喜ばれることが多いです。


ノルマを追いかける必要がなく、しっかりとその方と向き合える方

普通の仕事と違いノルマがある仕事ではありません。

利用者は生活の不自由さがあって訪問介護のサービスを利用しています。

自分でできない悔しさや悲しさを持っている方もたくさんいます。

作業としてこなすだけではなく優しい心を持っている方が良いです。

その方としっかり向き合って支援できる方が向いていると言えます。


責任感が強い人

訪問介護は、基本的に自宅を訪れるのは一人のことが多いです。

訪問介護を利用する方は、生活に困っている方です。

訪問介護を利用することで、その方の日常生活をスムーズにしたり快適にしたりする必要があります。

サービスをしっかり提供する責任感の強さは重要になります。

働き方の種類

では、実際に働く際にはどのような種類の働き方があるでしょうか。

正社員とパート・アルバイトの違いや副業でも可能かどうかなどを見ていきましょう。


正社員・パート・アルバイトでの区分

訪問介護でも正社員で働くか、パートやアルバイトで働くかも迷うところです。

訪問介護の仕事は、正社員が17.5%、非正社員が79%となっています。

時間的に融通がきくので、パートやアルバイトの方でも働きやすい仕事です。

給与を安定して得るために、複数の職場に登録して勤務する方法もあります。

しかし、正社員でも働きやすさは変わりません。

一日に複数の訪問を行うことで正社員として働くことも可能です。

正社員であれば、パートの方が働きにくい時間帯を任せることもできるので雇う側の事務所からすると戦力になるため重宝されます。


副業でも可能かどうか

他の仕事をしている場合、副業として始めることができるかどうかも気になります。

訪問介護は、一人当たりの利用者によって一現場という担当制になります。

訪問介護は人手が足りていないところも多いので会社によっては一現場からでも働くことができる場合もあります。

つまり短時間からでも働きやすいのです。

副業として始めたい方の中では、とても魅力がある仕事と言えます。

ハローワークの検索機は無料で利用できますし、自分の働きやすい時間帯で検索してみると良いでしょう。

実際に転職をする際にどうすれば良いのか?

では、実際に転職する際にはどうすれば良いでしょうか。

資格の必要性や体験談などをみていきましょう。

どのような資格が必要なのか?

訪問介護の全ての仕事を行うには、ホームヘルパーの資格(介護職員初任者研修修了)が必要になります。

この資格がないと直接、利用者に触れて介護を行う身体介護は行えません。

介護職員初任者研修とは、経験・未経験を問わず誰でも受けることができます。

年齢や学歴などの条件もありません。

カリキュラムを終了することで取得することができます。

以前は、ホームヘルパー2級という資格でしたが、平成24年3月末で廃止され、現在は介護職員初任者研修に名称を変更しています。

ホームヘルパーの資格(介護職員初任者研修修了)は、介護福祉士の資格と間違えられらすいです。

ホームヘルパーの資格(介護職員初任者研修修了)は認定資格ですが、介護福祉士は国家資格なので全く別のものと言えます。


また、ホームヘルパーの資格(介護職員初任者研修修了)がない場合でもできる仕事があります。

主に家事に関わる生活援助なら行うことができます。

洗濯や調理など、利用者の身の回りのことを行う援助なら可能です。

また、新型コロナの影響でさらに人手不足なっていることを受け、介護の実務経験者に限り、資格を持っていなくても身体介護を行えるようになっています。

まとめ

訪問介護についてイメージできましたでしょうか。

今回の記事内容についてまとめると以下のようになります。


・訪問介護は、利用者の自宅を訪問して行うサービスであり、身体に直接触れる「身体介護」家事など身の回りの「生活援助」病院などの送迎などの「通院援助」がある。

・世話好きな方、聞き上手でのんびりとしている方に向いている職業でノルマがなく人間関係の問題は少ない。

・パートやアルバイトでも働きやすい職種で、ホームヘルパーの資格(介護職員初任者研修修了)が必要だが、中には資格がなくてもできる仕事はあり未経験者でも働くことができる。


これから介護を利用される方や介護業界に転職をしようと考えている方はぜひ今回の記事を参考にして

いただければと思います。

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